沼津 その48

2019/06/29 ブログ ブログ

こんばんは。

沼津にあるそば屋 そばの実千の松です。

ブログご無沙汰していました。すいません。

さて、今回はそばにとって一番重要なそばの実についてです。

店名の頭にもついている「そばの実」、これは自家製粉や実をそのまま使用しているということを意味しています。

先日、お世話になっているそば農家さんのところへ伺いました。

そばは荒れ果てた土地でもよく育つという定説がある中で、その農家さんは「それは大きな間違い」と声を大にしていました。そばもれっきとした農作物、土壌を豊かにすればするほどよく育つ。

現に農家さんで拝見したそばはゆうに1mを超えていました。(僕も自分で育てたことがありますがそんな大きくはなりません。)大きなそばはそれだけ葉っぱが多く光合成をして栄養を蓄えます。

一面の蕎麦畑にミツバチがブンブン飛ぶ風景はどこか牧歌的なのんびりとした時間が流れていて、ここで育つそばはのびのびしているだろうなと感じました。

農家さんが持っている磨き機、乾燥機、製粉機、数々の器具を説明して頂き良質なそばの実をそば屋に届けるという熱い思いを聞くことができました。

そばは天候に大きく左右される(全ての農作物がそうですが)、そばの実の価格は右肩上がり、そば関連のものは年々に高くなっている。

全国統計を見るとそば屋は逆に右肩下がりに少なくなっている。日本の文化とも言えるそばはいつかなくなってしまうのか・・・。

否!!熱い情熱を持った農家さんがいる限りなくならない。あとはお客様に良いそばの実を良いそばに製麺して届ける。

最近心に響いた言葉がある。「美しいものは難しい」。芸術分野に限らず、美しいものは必要な知識を持ってしても理解するのは難しい。でも伝え続けたり、自分なりの解釈を持てば近づける。

蕎麦もそうだな。色々な配合や気候など様々な条件が揃って美しいそばが出来上がる。みなさん、難しい食材ですが伝え続けますのでどうか美しさに近づいてみてくださいね。

そばの実 千の松